植木投げの法
東方のssをやってます。霖之助中心です。リンクフリーでございます。
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紫日和

 ssは、音楽を聞きながら書くものじゃない。
 いや、無理だって。
 なので、web拍手のまとめでも載せようかと。

 今回は紫苛めです。
 ええ、なんだか紫苛めは来るものがあるんです。
 なんというか、欲の出所は分からないんですけどね。


『紫日和』



「ゆ、ゆかりんて呼ばれた…」

 香霖堂で一騒動あったあと、マヨヒガに帰ってきた紫。
 先程から、ずっと「ゆかりんて呼ばれた…」と呟き続けている。
 傍からみたら怪奇だ。
 実際に見ていた橙は、怯えて主のもとへ行ってしまった。
 そんな状況を見かねて、藍が橙を背に庇いながら出てくる。

「あ、藍!藍っ!」
「どうなされたのです? いつもの『もう生きていけない…後のことは任せたわ…』が無いですね」
「あれ!? 私いつもそんなこと言ってる!?」
「それに少女臭がするのですが」
「そこを心配するの!?」

 とうとう己の式までにも弄られ始めた紫。
 カリスマはとうの昔に枯渇していたと言うのか。
 ランはこの反応はどこかで見たことがあると思い至った。
 顎に手を当てて考え始める。
 そう、あれはつい最近に…

「あぁ、また香霖堂ですか」
「華麗にスルー!?」
「あぁ、また香霖堂ですか」
「そ、そうよ! ひどいのよ!霖之助が私のことを『ゆかりん』なんて呼ぶのよ!」
「あぁ、また香霖堂ですか」
「私は一回でいいから『紫様』っていうのを聞きたかっただけなのに…」
「あぁ、また香霖堂ですか」
「ねぇ、藍!どうしてなの! って話し聞いてる!?」

 ものの見事に話を流す藍だった。
 しかし、こんな事で引き下がる紫ではない。
 まるで若手芸人の如く突っ込んでくる。

「私はちょっとでも霖之助に特別に思ってほしくて…!」

 遂にホロホロと泣き始めた紫。
 しかし藍は容赦が無い。

「うっ…!なんだか少女臭がきつく…! こ、このままでは幻想郷がっ!」
「そんななの!?」
「ゆ、紫様! 落ち着いてください!」
「でもっ!」

 思いっきり紫の肩を掴み、目線を合わせる。
 藍の目は、どこまでも真剣だった。
 子を思う親のような、敬愛する主君を守ろうとする臣下のような。
 そして息を吸い、爆発させた。

「大丈夫です! 別に名前の後ろに『りん』をつけるのは紫様が特別なのではありませんっ!」
「ええっ!?」

 しかし、重要なところが抜けていた。
 「悪意をもたれてやられていること」が、「紫様が」と「特別」の間から抜け落ちている。
 おそらくワザとだろうが。

「特別じゃないのっ!?」
「はい、間違いありません!」

 紫も驚愕し、主語と目的語の一部が抜けている。
 本来は「私だけの特別な呼び方じゃないのっ!?」
 となるはずだった。
 それを分かっていながらも即答した藍は、霖之助並みのドSだろう。

「う、うえええええーーーん!!」

 とうとう紫は、泣きながらスキマを開いて何処かへ行ってしまった。
 スキマの向こう側から「ぐぇっ」という何かを潰すような声が聞こえたのは、気のせいだろうか。
 気のせいだろうと思い込む橙だった。

「他にも月の頭脳や、紅魔館の門番、霖之助自体、『こうりん』と…って、あれ?紫様?」

 紫が何処かへ行ってしまったのに気づいたのは、一通り喋った後だった。
  


 後日、香霖堂でグズっていた紫を、霊夢が引きずって行ったという。


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