植木投げの法
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ある日の香霖堂:睡眠補給
 夢にまで出られてしまったら、書くしかないじゃないですか。
 そらもう、がんばりました。
 ですが、時間が無かったので薄っぺらくて短い文章です。
 なので、あまり期待は行けません。

 今回は椛です。
 ほとんど喋りませんが。
 …駄目じゃないですか。


『ある日の香霖堂:睡眠補給』

 香霖堂に、影が二つ。
 一つは本をめくり、一つはしきりに頷いている。
 よく見れば、頷いているのではなく睡魔と必死に戦っているようだった。
 今にも勘定台に頭をぶつけそうなその影は、椛だった。

「…ひぅ…わん……」

 時折聞こえる椛の声は、必死に寝まいとしているようだった。
 しかし明らかに劣勢。
 負けるのは目に見えていた。

「……ぁう、わぅ…」

 とうとう、寝息まで聞こえて来てしまった。
 ハラハラとページをめくっていた霖之助も、次第に船をこぎ始めた。
 ずり落ちそうになった眼鏡を戻し、ついでに眉間を押してなんとか睡魔から逃れようとする。
 だがそれもほんの気休め。
 また二人で頷きあうことになってしまう。

「くぅ…わん……」

 よく見れば、二人の目の下には大きな隈。
 双方が昨晩、遅くまで起きていたのは自明の事実。
 何をしていたかは二人とスキマのみぞ知る。
 正直に言えば、ずっと将棋を指していたのだが。

「……すぅ…」

 とうとう椛は、睡魔に屈した。
 これは珍しいと、霖之助は頭の片隅で思った。
 彼女は哨戒兵で、狼だ。
 あまり親しくない者の前では、こんなにも無防備に寝たりはしない。
 それだけ信頼されているのか、または何もできないだろうと思われているのか。

「…まぁ、いいか」

 己の睡魔に負ける前に、と霖之助は立ち上がった。
 そして勘定台に突っ伏す椛を毛布にくるみ、一昨日まで霊夢がいた部屋に抱えて行く。
 頭をクシャリと撫でてやり、横にする。
 枕元には昨日、椛と霖之助が指していた将棋盤。
 結局勝負は付かず、未だ拮抗したままで佇み続ける数々の駒。
 まるで自分達が活躍する事を楽しみにしているかのように。

「…ふあ」

 あくびを一つ。
 少し意識の外に追い出せはしたが、睡魔は確実に迫ってきている。
 もう一度クシャリと椛の頭を撫でてやると、今度は香霖堂の戸締りの確認に行く。
 手には閉店中の文字の彫られた板が一つ。
 板を店の扉にかけると、ゆっくりと部屋に戻っていく。
 あくびをまた一つ。
 おそらく自分の部屋だと思われるところにたどり着くと、早々に布団に横になった。
 枕元にある指しかけの将棋盤が、未だ臨戦態勢の駒を乗せて佇んでいた。






 当然その後、一悶着。
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