植木投げの法
東方のssをやってます。霖之助中心です。リンクフリーでございます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
六日目。とうとうです

 とうとうネタと時間が無くなって参りました。
 書くにも困る現状であります。
 決して「ラクタバクシャは朱鷺子と文だなぁ」とかいう妄想に耽っていたわけではありません。
 違いますよ?
 
 拍手返信はまた、後ほどいたします。



『白澤ノ事』


「そもさん、僕に何のようか」
「説破、説明するほどお前は老いてはいないだろう」

 香霖堂の平和な一日という概念は、最近よく崩れて壊れる。しかし今日の崩壊の仕方はなかなかに異端だった。なにせ、幻想郷の人里の守護者、最も常識人に近いと言われる稀有な半人半妖の存在こと、慧音だった。その慧音が勘定台の前で仁王立ちになり、座っている霖之助を見下ろしている。

「たしかに老いた覚えは無いが、君に睨まれる覚えも無い」
「ならば老いたのだろう。年寄り臭いぞ、あったことを忘れたフリをして流そうとするのは」

 そう言われた霖之助はため息をこぼす。最近は来なくなったから、やっと開放されたのにと思った矢先の事だった。そういえばにとりも最近来なくなったなと別の方向に、主に現実逃避の目的で思考を逸らしていた霖之助の眼前を、拳が通り過ぎた。

「今度はボケたフリか。それとも素か」
「君は相手の正気を確かめるためにフックを使うのかい?」
「当てるつもりだったのだがな。やはり頭突きの方がやりやすい」
「当たったら僕はまた死神と世間話をするハメになるんだが…」

 魂ごと出てきそうなため息を吐く霖之助。どんどん下がっていく霖之助のテンション。そしてそれに比例して慧音の機嫌も悪くなっていく。

「諦めて飲んだらどうだ?」
「無理に決まってるだろう、君の家に引っ越すだなんて」
「引越しではない、婿入りだ」

 その単語に反撃をしようと霖之助がまた口を開きかけたその時、店の奥から物音がした。なにかと思って振り返るとそこには

「婿、入り…? 霖之助が?」

 唖然の表情を作った萃香がいた。驚愕の色にまみれた萃香の言葉にしかし、慧音が悠々と答える。

「ああ、そうだ。霖之助が我が家に婿に入る」
「…本当か、霖之助」

 今にも泣き出しそうな萃香の声色に若干焦りながら、霖之助は首を横に振る。その態度に少し落ち着きを取り戻し、今度は萃香が意義を立てる。

「り、霖之助はああ言ってるぞ!」
「まぁ、ああ言ってはいるが、霖之助は概ね賛成している」
「なに!?」
「いやいやいや、してないしてないしていない」

 そんな漫才のような事をしているうちに、萃香が本調子に戻った。

「お前なんぞに霖之助をやるか。霖之助、塩もってこい塩」
「ふ、お前なんぞに許可を貰ってもな。炒った豆でも食らっていろ」
「なんだとこの野郎。燃えるデンプシー食らうか?」
「野郎というのは私には不適だ。炎なんぞ見飽きたわ」

 熱く火花を散らす萃香と慧音の間でオロオロするしかない霖之助。ついに殴り合いを始めるかと身構えたその瞬間。

「…ッ!」

 強烈な閃光と爆音が香霖堂を蹂躙した。こんなこと前にもあったなぁと思いつつ、一番耐性のない霖之助は意識を手放した。残りの二人も五感のうち最重要の二つを潰され、混乱の極みにあった。そして、ようやく落ち着いて二人が辺りを見回すが、そこには犯人も霖之助もおらずただ

『霖之助は貰った  にとり』

 と書かれた紙が落ちているだけだった。


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 植木投げの法 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。