植木投げの法
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五日目。いつだったか
 今日二つ目の記事です。
 なかなかに重労働であります。
 気が向いたら、連作を書こうかな、とか思っててすいませんでした…。

 そういえば、もうそろそろ500hitですね。
 …リクエストにお答えとか、してみましょうか。



『酔いどれの暴』


「…で、何で僕がこんなところにいるんだい?」
「来たからでしょう」

 幻想郷的に於いて、春になれば桜が咲く、桜が咲いているから宴会をするという考え方は常識であるらしい。あちこちで叫んだり倒れたりの音が響く中で、二人分だけ静かな人影があった。

「いや、それはそうだが…」
「他に何か?」

 一人は偏屈な店主こと霖之助。もう一人は意外な人物。

「そんなに愚痴るのなら、来なければいいじゃないですか」

 そう言って酒を啜るのは半人半霊の庭師こと妖夢だった。しかし何故か今日に限って彼女らしくない雰囲気を纏っている。端的に言えば、不機嫌そう。そんな彼女にあしらわれた霖之助は、落ち込んだように背を丸める。お酒が妙な味だった。

「なんか妖夢、冷たくないかい?」
「お酒のせいでしょう」

 彼女がこうなった原因は霖之助にも概ね分かっていたが、それに触れれば更に機嫌が悪くなるのは自明の理だった。

「まったく、適当に当たる相手がいないからって、僕に当たることも無いだろうに…」
「何か?」
「いや、なんでも無い」

 それに加え、暗がりが故に分かりにくいが、彼女はそうとう酔っている。その事実は、彼女の頬の紅さと後ろに転がる空き瓶の数が物語っていた。

「別にあたってなんか無いですよ。せめてと思って此処にいるんですよ…」
「せめて?」
「言わせる気ですか? 朴念仁ですね」
「ぼ、朴念仁…?」

 妙に飄々とした流し方に、ペースを崩されっぱなしの霖之助は、うろたえるばかり。その様子を見て、薄く意地悪い笑みを作る妖夢。今日に限りドSだった。しかし、なんとか突破口を作ろうともがくのは、霖之助の意地か。

「そうか、僕と会うのをそんなに楽しみにしていたとは…」
「そうですよ、気付くのが遅いんです。だいたい、いったい貴方は何人の人を…」
「え? いや、待て待て待て…!」

 言うが早いか、妖夢は霖之助にしなだれかかってきた。そしてまるで糸が切れたように眠ってしまった。それもどこぞ巫女にも負けないほどの高いびきを放ちながら。

 どうしようかと頭を掻く霖之助を余所に、妖夢は鼾をかくのだった。

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