植木投げの法
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ある日の香霖堂・小競り合いとボディブロー

 久々にssを更新です。
 書き方を変えてみました。
 ちょっと書き易かったです。
 不評でなければ、こういう形にしてみようかな。

 今回は、鬼と闇玉と店主です。
 名前を出さないのに、特に理由はありません。
 ……まぁ、あいも変わらずオチは弱いんですけどね。
 誰か、上手いオチの付け方を、教えてくださ…。


『ある日の香霖堂・小競り合いとボディブロー』


「ねぇねぇ」
「なぁ」

 二つ、呼ぶ声があった。
 一つは、自称用心棒の。
 もう一つは、居候の酒呑童子もどきの。

「…なんだい?」

 しかし、応える声は一つ。
 香霖堂の主にして、幻想郷の有力な保護者。
 何故ならば、今この店にいるのは、三人のみ。
 自然、呼ばれたのは一人ということになる。

「この字ってなんて…」
「あの漬物どこに…」

 そこで、二つの声は止まった。
 彼女たちが話しかけている相手には、二人同時に話しを理解できる技術は無い。
 ならば、どちらかが口を噤まねばならない。
 日本人ならばここで譲り合い合戦になるところだが、幻想郷の少女たちはそうはいかない。
 いたとしても、地球外生命体か保護者の面々のみであろう。

「読む…」
「やった…」

 ジリジリと店主に近づいていく二人。
 誰だって、その凄まじい剣幕には逃げ腰になるだろう。
 それほどまでにその少女達は、もはや用件を訊く以外の何かをかけて、店主の左右それぞれの腕を引っ張った。

「の!?」
「んだ!?」

 そ知らぬ風に本を読んでいた店主の腕が、下に向けて思いっきり引っ張られる。
 当然、読んでいた本は床に落ち、店主の視線は二人の前に晒されるてしまう。
 目の前には、目じりを吊り上げた鬼と闇。
 しかし、その状況に於いても、店主は冷静だった。

「漬物は台所の床下。その字は『ひしめく』と読む」

 いや、乾いていた。
 あまりにもアッサリと答えられてしまい、どう引っ込んでいいか分からなかった二人。
 目を見合わせたのはまぁ、彼女達の心理状況を考えてみれば、分からない事でもないだろう。
 ここで、二つの逃げ道が用意された。
 一つは、このままムヤムヤしたまま引き下がる。
 そしてもう一つ、それは。

「霖之助のばかあああ!!」
「ターーーコ!!」

 理不尽にキレる事。
 息がピッタリと合ったボディブローを叩き込み、反転して走り去っていった。
 罪悪感が渦巻いていたのは、二人のなかで秘密になっただろう。

 香霖堂は、店主が頻繁に死にかけるという点を除けば、概ね平和だった。






「ちょっと、理不尽すぎやしないか…?」


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