植木投げの法
東方のssをやってます。霖之助中心です。リンクフリーでございます。
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四日目。四月バカの日
 世間ではエイプリルフールですね。
 ここでは嘘でも吐いたほうが良いんでしょうか?
 しかし、全てが全て嘘だと思われても困りますね…。
 …とりあえずエイプリルフールネタを。



 それと、リンクを追加です。嘘じゃないですよ。自分の語彙量の無さを嘘にしたいです。

We Are Funky Chicken
 えのくま う~太さんのサイトです。
 恐怖霊夢の御仁です。ですが普通の霊夢であります。
 ヤンデレの偉い人の一人であります。

 そしてweb拍手に二つ追加致しました。
 慧音と霖之助の何も無い会話と、文のささやかな復讐。
 …今更気付いたんですけど、慧音と霖之助以外はパロディネタですね。




『嘘吐きの日の』



 今日は珍しく一人の霖之助。無縁塚へ向かう道中では、そうなるのも当たり前だが。前回店を開けて、妖精達に悪戯されて以来、必ず店番を置くようにしているからだ。空き巣という言葉を知らなかったのだろうか。
 しかし、その一人分の足音も、長くは続かなかった。いつの間にか、足音が増えている。霖之助に気付かれないような繊細な飛び方をできる人物は、少なくとも霖之助の知り合いに於いては瀟洒なメイド長しかいなかった。しかしメイド長は今は恐らく仕事中だろう。故に、飛ばなくても霖之助の隣に現れることができる妖怪は、彼女しかいなかった。

「紫か」
「ええ、今日も素敵な紫さんよ」

 あいも変わらず心臓に悪い八雲 紫だった。しかも、何かを企んでいるのがわざと分かるようにしているような笑みを湛えた。

「…今日はどうしたんだい、紫」
「ねぇ霖之助。外の風習に興味は無い?」

 一瞬、反応してしまった霖之助。その一瞬を見逃す紫ではない。その笑みが、更に深くなる。

「あるみたいね。分かりやすくていいわ、霖之助」

 口元に扇を当てて微笑む紫を、苦渋の表情で見つめる霖之助。概ね何時もの光景だった。

「…で、なんなんだい」
「あら、聞くの?」
「ここまで来たら、聞くしかないだろう」

 紫はその一言に満足そうにうなずくと、説明を始めた。

「今日はエイプリルフールと言って、一日限り嘘をついていい日なの」
「ほう、外の人間は勤勉で正直なんだね」
「…あのね霖之助。これはなんて言うの? その日になることで私は嘘を吐くぞ、って言う宣言みたいな物になってるの」
「なるほど、フリというヤツか」
「概ねそうね。それで…」
「嘘を吐き合うのかい?」

 こくりと頷く紫。それに反して呆れ返る霖之助。だいたい趣旨が掴めたのだろう。つまるところ、彼女は今日、起きぬけの癖に人をからかって遊びまわっているのだと。

「うふ、大嫌いよ、霖之助」

 まぁ、ここも予想通りだった。驚きこそすれ、慌てることはなかった。

「…つまらない反応ね。妖夢なんか真っ赤になったのに」
「彼女は真面目だから。…そういえば、嘘の『吐き合い』だったね」

 そう呟くと、おもむろに紫と向かい合い、

「…えっ!?」

 きつく抱きしめた。後ろに回した手で、紫の髪を梳き、顎を頭に乗せる。そして

「愛してるよ、紫。誰よりも」

 霖之助には見えないが、体温が高くなっているのは感じる。しかし、先程自分が言っていたことを思い出したのか、突然霖之助を突き飛ばし、泣きながらスキマに飛び込んでいってしまった。あとに残されたのは、よろけて転びそうになった霖之助だけだった。そして、落ち着いた頃にため息を一つ。

「別に、今日言ったからと言って、全てが嘘なわけじゃないのに」

 おそらく紫には見えなかっただろう。霖之助の顔にもまた、朱が射していた。
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