植木投げの法
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原点起草

 本当に眠いです。
 書き出しから凄いネガティブな感じですが、事実なんです。
 睡眠に幸せをあまり見出せない自分としては、なかなかこの眠気と言うのは苦痛です。

 さて、今回はリクエストの妹紅ですが…、説明に詰まります。
 会話文と地の文が千切れていて、なんだか読みにくい感があります。
 なので、お気をつけを。ダメだと思ったら、当ブログの右のほうを見ましょう。
 素敵なサイトさんへ続く道があります。


『原点起草』


 そう遠くない昔、あるところに一人の少年がいた。否、青年の形をした何かがいた。それは人間とも呼ばれず、人外の者ともまた、そしてその狭間にすら能わない者と呼ばれていた。そして、一所にもおれずに放蕩する。ここは何処だったか。そんなこと、どうでも良かった。

「……」

 目の前の炎の権化を目視すれば、誰もがそう思えるだろう。死期が近いとも、まぁわからないでもない。死ぬのだけは勘弁してほしかったなぁ、とか思っていた少年だったが、そんな気はどこかへ消えていった。

「――――ぁ」

 その炎が、そしてその炎を操る人の形が、あまりにも美しいと思えたから。しかし、その炎が収束していく。それにつれ、少年の気も緩んでいく。そして、炎が辺りを照らす程度になったとき、少年は地面に倒れ伏した。

「あちゃあ…」






「…?」

 少年が起きたのは、気絶してからニ刻後。しかし場所は変わっていた。どこかの庵のようだったが、ところどころ造りが変だ。そして、そのまま首を巡らすと、そこには先刻の炎の権化がいた。それも、よくよく見れば少女だった。その事には驚くが、しかし特に慌てることもしなかった。

「お~い、なんだその反応」

 炎の権化はなんだか気の抜けたような物言いだった。実際、ちょっと瞳孔が開いただけな少年を見て、期待していたわけでもないが拍子抜けしてしまった。

「いや、もうちょっとこうさ。驚いて跳ね起きるとか無いのか?」

 その言葉に、少し首を傾けた後、少年はゆっくりと上半身を起こし

「うわぁ~」

 とやる気なさげに呟いた。

「…もういい」

 少女も肩を落として項垂れる。しかし次の瞬間には真面目な表情に戻り、少年の額に手を触れた。

「…どうしたんですか?」
「あ? いや、熱があったんだよ、お前が倒れたときに。もう大丈夫かな~って」

 それを聞いた少年は怪訝な顔をして、少女の顔を見つめる。心底分からないと言っている表情だった。それを見た少女もまた、怪訝そうな顔をした。

「悪いことだったか?」
「いえ」

 そう言うが、少年の顔は固まったままだ。続けて、ポツリと呟く。

「ただ、僕の面倒を見たところで、一銭にもなりはしないですよ」

 少年は、損得勘定以外の人間の行動理念を見たことが無かった。しかし、それを少女は一笑に伏した。

「は、私に面倒見させようなんて百年早いんだよ。子供は大人しく寝てろ」

 口をへの字に曲げて閉じた少女を見て、逆に口を開けた少年。少年の冷たい常識にひびが入る。しかし依然、いぶかしんだままだった。

「私が言うのもアレだけど、困ってるヤツは助けるもんだ」
「…はぁ」

 そう、多少臆面はるが、ハッキリと言い切れる少女を、少年は少し羨ましく思えた。

「では、僕はもう困っていませんので」

 この人に迷惑をかけてはいけない気がした。そう思ったが吉日、少年は立ち上がり、玄関まで歩いていく。その様を少女は見遣るだけだった。

「ですが、この恩はいずれまた」

 玄関に立ち、振り返って一言少年は言った。少女は背を向けて座りながら、手を振った。

「百年たったら受け取ってやるよ」

 と言いながら。

 外に出てみれば、空も見えず、身を裂くような空気が少年を迎えたが、気になんてしなかった。今はただ、正体不明の幸福感に浸りたかった。









 おまけ『遠い未来の後日談。』


「さて、妹紅。百年経ったんだけどね」
「ん? …なんの話だ?」
「覚えていないのか…まぁ、しょうがないか」
「なんだよ霖之助。はっきり言えよ~」

 元少年の思いが実るのは、さらにこの二十年後だった。
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