植木投げの法
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不謹慎な聖夜

 クリスマスって25日でしたよね?
 セーフですよね?

 お久しぶりでございます。
 生植木でございます。
 とうとう時事ネタしかネタが出てこなく…。
 …あ、やばい、これ魔理霖でも文霖でもない…。
 す、すいませんでした。



『不謹慎な聖夜』






 紅色に、白のアクセント。
 幻想郷的には博麗のトレードマークだが、今日だけは違った。
 12月25日。クリスマスだ。
 紅白の衣を着た老人が家々の屋根を跳び回り、煙突にプレゼントを投げ込みまわる日らしい。
 そんな日だからと誘われて、そんな日だからと気まぐれについて行ったのが、山の上の神社。
 すなわち、守矢の根城の神社。
 諏訪子さんの案内で着いたころには宴もたけなわとなっていた。
 そんな中に入って行く気になるわけもなく、酒を貰い、端の方に座り込んで呑んでいた。

「あら、いたの?」

 しばらく飲んでいると、いつの間にか、僕の隣に人がいた。
 今日はその紅白のトレードマークを奪われている彼女だった。
 だいぶ酔っているようで、足は千鳥のようにフラフラしている。

「だいぶ前からね。そうとう酔っているみたいだけど、大丈夫かい?」
「ヨユーよ」

 と言いながら、彼女の足もとでうつ伏せでダウンしていた妖夢にしりもちを付いた。
 「ぐぇ」とおおよそ乙女らしくもない呻きが聞こえて来た気がしたが、きっと気のせいだろう。
 軽いデジャブを感じながらも霊夢がそのまま倒れないように背中を支えてやる。
 服越しでも分かるほど体温があがっている。
 おそらく涼みに来たのだろうが、きっとすぐに戻る事になるだろう。
 なにせ、ここは少し寒い。

「ずいぶんはしゃいだようだね」

 諏訪子さんとは別口で聞いた情報だが、今日は本来、厳かに過ごす日なのだそうだ。
 物臭な霊夢ならそのへんを言い訳に寝ていそうなものだが。
 しかし霊夢は鼻で笑い、僕の盃を奪って飲み干した。

「他所の人間が死んだ日には騒ぎまくるって決めてるのよ」

 『他所の』とは、博麗とその神に関わるもの以外だろうか。
 だとすれば…

「だとすれば、年中お祭り騒ぎなハズだけどね、」

 しかし、これも霊夢は鼻で笑った。
 盃を付きだしてくる。
 注げ、と言うことだろうか。

「私が知らないような木端の為にいちいち騒ぎなんかしないわよ」

 言っている事がむちゃくちゃだ。
 強引に酌をさせたかと思えば、せっかく注いだ酒を妖夢の頭に零してしまった。
 少し固まった霊夢だが、不機嫌な顔をしてまた僕に盃を付きだしてきた。
 僕のせいだろうか。

「儲かってるとこは全部つぶれちゃえばいいのよ」
「随分危険な事を言うね」

 口調とは裏腹に、その表情は楽しそうだった。
 本気で潰れればいいと思っているわけではないという意味で。
 支えている腕に体重が乗せられる。
 力を込めやすいように、少し霊夢に近付く。
 まだ体は熱い。

「…非常に言いにくい事があるんだけど」
「なに?」
「12月の25日は産まれた日であって死んだ日ではない」

 少なくとも僕はそう教えてもらった。
 しばらく何の事か思い出せなかったのか眉間にしわを寄せていた霊夢だが、思い当ったのか僕の脇腹を軽く肘で打って、さらに僕の腕に体重をかけた。
 僕も支えるために霊夢に近付く。
 邪魔だったので、妖夢の頭は僕の膝に乗せた。

「どぉ~でもいいのよ、そんなこと」

 まぁ確かに霊夢にとってはどうでもいいことか。
 一人で納得していると、霊夢の頭が船を漕いだ。
 今さら気づいたが、そろそろ朝日が見え始めている。
 空は群青色に濁っていた。
 もう一度、霊夢が船を漕ぐ。

「寝るんなら横になった方がいいよ」

 しかし、首は横に振られた。
 頭を僕の肩に任せ、呼吸を穏やかにしていく。
 酒瓶に残った酒もわずか。

「どうしたものかなぁ…」

 暁光に目を焼かれながら、赤と白の扮装をした老人を眺めながら。
 僕は少しずつ酒を飲みほして行った。



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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