
古本市場で見つけたモンスターハンター3。
ギリギリ買える値段でした。
しばらく悩んでいたのですが、一緒にやるお友達がいない事に気づき、ちょっと悲壮になりながらも諦めました。
みんなwii持ってないって。一人Vii買おうか迷ってるって。
そんなわけで、遅くなってしまいましたが、リクエストの『こま霖』です。
ひたすらごろごろしてるだけですが。
『死神サボタージュ』
ギリギリ買える値段でした。
しばらく悩んでいたのですが、一緒にやるお友達がいない事に気づき、ちょっと悲壮になりながらも諦めました。
みんなwii持ってないって。一人Vii買おうか迷ってるって。
そんなわけで、遅くなってしまいましたが、リクエストの『こま霖』です。
ひたすらごろごろしてるだけですが。
『死神サボタージュ』
「なぁ~、暇なんだよ霖之助ぇ…」
暇、と言われても、僕がどうにかできるわけもない。
頭の上の圧力を無視して、僕は本を読み進めるのだった。
「無視することないじゃんよぉ~。あたいとお前の仲だろぉ~?」
どの仲だ。
僕はため息を吐きつつ本を閉じた。この状態では、本を読むのもままならない。
頭の上にのしかかっている彼女――小町は、僕のその行動を見て僅かに笑みを漏らした、と思う。そう言う気配がした。
だけど僕には彼女に付き合ってやる気は無い。映姫さんに怒られるのはごめんだ。
「…そんなに暇なら、仕事をするべきだと思うよ」
「仕事をサボってるから暇なんだろぉ? まったく、分かってないねぇ」
映姫さんが聞いたらどんな顔をするだろうか。
…想像するのも恐ろしい。
「他の女の事考えてるな、その顔は。まったく、あたいと言うものがありながら…」
君の上司の事だよ、とでも言えば彼女は帰っただろうか。
まぁ、言いそびれてしまった今としては、もうどうでもいいことなのだが。
僕は再びため息を吐く。
その態度が気に食わないのか、彼女は不機嫌そうに僕の髪に顔をうずめる。
「つまんない」
ふんふんとにおいを嗅ぎながら、ため息交じりに呟く。
いつの間にか彼女の腕が僕に絡みついていた。
なんだかとてもくすぐったい。
「小町」
「うん?」
「君がどうかは知らないが、僕は一応仕事中なんだが」
「これで?」
失敬な、これでも開店中だ。
嘘こけ。
そんなやり取りをしつつ、彼女の手を取る。
不思議そうな顔をして肩に顎を乗せた小町を無視して、彼女の手の甲に口づけをする。
きゃん、と小さい声をあげて、手が離れていく。
「な、なにするんだよ霖之助」
「なにも。それよりもほら、いい加減帰った方がいい」
慌てる小町の背中を出口まで押していく。
彼女も諦めたのか、おとなしく僕に背中を背中を押されている。
なんとなくつまらなく思いながら、僕たちは出入り口に辿り着いた。
「次来るときはちゃんと休みの日にしてくれ」
そう言って、彼女を店から押し出し、背を向けた。
しかし、何故か勘定台までの距離が縮まらない。
歩いても歩いても、踏むのは同じ床だった。
後ろを向けば楽しそうにニヤニヤしている小町の顔。
「なぁんだ霖之助。そんなにあたいと離れたくないか」
もふ、と小町が僕に抱きついてくる。
顔を背中に埋もれさせて、甘えるように擦りついてくる。
「いいじゃないか、どうせ客は来られない し」
振り向いて、いたずらが過ぎる、と言おうとした口を口でふさがれた。
まるで喰らいつくようなその動きは、普段の彼女からは想像もできない。
しばらくそうしていると、ようやく小町の方から口を離した。
「今日はもう閉店にしよう」
耳元でささやく声。
どちらにせよ僕に抗う術はない。
「今日はもう閉店にしよう」
もう一度、ささやかれた。
今度は小町が僕を、店のさらに奥へと押していく。
逃げようにも距離を操られれば敵わない。
僕はおとなしく、彼女に背を押されるしかないのだった。
「小町…いないと思ったら、こんな所にいたんですね?」
暇、と言われても、僕がどうにかできるわけもない。
頭の上の圧力を無視して、僕は本を読み進めるのだった。
「無視することないじゃんよぉ~。あたいとお前の仲だろぉ~?」
どの仲だ。
僕はため息を吐きつつ本を閉じた。この状態では、本を読むのもままならない。
頭の上にのしかかっている彼女――小町は、僕のその行動を見て僅かに笑みを漏らした、と思う。そう言う気配がした。
だけど僕には彼女に付き合ってやる気は無い。映姫さんに怒られるのはごめんだ。
「…そんなに暇なら、仕事をするべきだと思うよ」
「仕事をサボってるから暇なんだろぉ? まったく、分かってないねぇ」
映姫さんが聞いたらどんな顔をするだろうか。
…想像するのも恐ろしい。
「他の女の事考えてるな、その顔は。まったく、あたいと言うものがありながら…」
君の上司の事だよ、とでも言えば彼女は帰っただろうか。
まぁ、言いそびれてしまった今としては、もうどうでもいいことなのだが。
僕は再びため息を吐く。
その態度が気に食わないのか、彼女は不機嫌そうに僕の髪に顔をうずめる。
「つまんない」
ふんふんとにおいを嗅ぎながら、ため息交じりに呟く。
いつの間にか彼女の腕が僕に絡みついていた。
なんだかとてもくすぐったい。
「小町」
「うん?」
「君がどうかは知らないが、僕は一応仕事中なんだが」
「これで?」
失敬な、これでも開店中だ。
嘘こけ。
そんなやり取りをしつつ、彼女の手を取る。
不思議そうな顔をして肩に顎を乗せた小町を無視して、彼女の手の甲に口づけをする。
きゃん、と小さい声をあげて、手が離れていく。
「な、なにするんだよ霖之助」
「なにも。それよりもほら、いい加減帰った方がいい」
慌てる小町の背中を出口まで押していく。
彼女も諦めたのか、おとなしく僕に背中を背中を押されている。
なんとなくつまらなく思いながら、僕たちは出入り口に辿り着いた。
「次来るときはちゃんと休みの日にしてくれ」
そう言って、彼女を店から押し出し、背を向けた。
しかし、何故か勘定台までの距離が縮まらない。
歩いても歩いても、踏むのは同じ床だった。
後ろを向けば楽しそうにニヤニヤしている小町の顔。
「なぁんだ霖之助。そんなにあたいと離れたくないか」
もふ、と小町が僕に抱きついてくる。
顔を背中に埋もれさせて、甘えるように擦りついてくる。
「いいじゃないか、どうせ客は
振り向いて、いたずらが過ぎる、と言おうとした口を口でふさがれた。
まるで喰らいつくようなその動きは、普段の彼女からは想像もできない。
しばらくそうしていると、ようやく小町の方から口を離した。
「今日はもう閉店にしよう」
耳元でささやく声。
どちらにせよ僕に抗う術はない。
「今日はもう閉店にしよう」
もう一度、ささやかれた。
今度は小町が僕を、店のさらに奥へと押していく。
逃げようにも距離を操られれば敵わない。
僕はおとなしく、彼女に背を押されるしかないのだった。
「小町…いないと思ったら、こんな所にいたんですね?」

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