植木投げの法
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そういうものである
 時事物を当日ギリギリに出すのは止めたほうがいいって、私。
 そんなわけで、憎きバレンタイン物です。
 紫がメインっぽいですが、オチはまあ想像通りでしょう。
 リハビリを兼ねているので、あまり期待しないように。
 続きからどうぞ。

 …実は別ENDがある、なんて言えない。



 今日は二月の十四日。
 外界のバレンタインデーに当たる日である。
 だがその行事は―ある一部の人間には非常に腹立たしい事らしいが―幻想入りしていない。
 故に今日がその日である、というのを知っているのは私だけである。…多分。
 ここで大きく他を引き離せば、後々良いアドバンテージになりえる。
 外の世界の行事だ、とでも言えば彼は少なからず食いつくうだろう。
 …考えていたら、なんだか楽しくなってきた。

「紫様、なにをしてるんですか?」

 と、色々な妄想に顔をだらしなくしていた所に、藍がやってきた。
 慌てて表情を引き締め、振り返る。
 そこにはやはり、呆れ顔の藍がいた。

「随分と締りの無い表情をしてましたね。何してたんですか?」

 バレていた。
 まぁ、この子も抜け目の無い子だし、当然と言えば当然だけど。
 …にしても、最近、この子はこんな表情をよくするようになってきた。
 少し彼に似ているのが腹立たしい。
 と言うか、彼もこの子も私にしかこう言う表情をしないような気がする。
 何故だろう。見下されているのか?

「まぁ、臭いでだいたい分かりますけどね」

 そう呟いて、どこかへと行ってしまった。
 なんだか変な感じだったけど、もしかして先を越される危機だろうか。
 それは無いって分かっているけど。
 今のあの子に、何かをしようって言う気概は見受けられなかったし。
 …そう言えば、一昨日辺りまで張り切っていたような。
 もしかして、事前に作っていたのだろうか。
 そうなるとマズい。
 私は慌てて香霖堂とあの子の部屋を見て見たが、それらしいものは無かった。
 一安心して、額を拭う。
 コレももう少しで完成だ。
 さっさと片付けてしまおう。



 ――数刻後――


 
 そろそろチョコも冷えて固まった頃合だと思う。
 私は廊下を歩き、台所へ向かった。
 スキマを使うのは何故だか気が引けた。
 もう少しで台所、と言うところで、藍とすれ違った。
 そう言えば、この子も彼と仲が良かった。
 …少し、自慢しようか。

「藍、今日は何日かしら?」
「なんでまたいきなり」
「いいから」
「二月の十七日ですけど」
「そう、二月の…え?」

 今なんて?
 い、今なんて!?

「十七日です」

 …聞き間違いじゃなかったああああ!!
 え、と言う事は昨日だったの!? 昨日だったの!?

「まぁ、そんな生活してれば日付感覚もへったくれも無くなりますよね」
「そんな生活ってなによ!」
「おばさ…」
「言わなくて良い!」

 三日も過ぎていることに全く気がつかなかった。
 もう情けないやら恥ずかしいやら…。
 とりあえず藍に八つ当たりをして、私は寝床へともどった。
 違うわ、これは涙じゃない、涙なんかじゃ…!
 










「まぁ、そんな生活してれば日付感覚もへったくれも無くなりますよね」

 私は紫様を見送って、再度呟いた。
 そう、彼女は間抜けだった。
 ろくに日付も確認せずに今、不貞寝しているのだから。

「霖之助が絡むと悉くこうだ」

 まったく、呆れるほど分かり易い。
 普段はあんなにも捉え辛いのに。
 ため息を吐きつつ、念のために替えておいた日捲りカレンダーに手を掛ける。
 日付は二月十七日。

「間抜けにもほどがある」

 本来なら今日、このカレンダーは別の日を示しているハズだった。
 即ち今日、二月十四日。
 妖狐が、いや妖怪が、嘘を吐くのは当たり前である。
 紫様はその嘘を鵜呑みにして、勝手に土俵から降りて行った。
 それだけ落ち込み方が凄かったのだろうけど。
 でも、後悔も反省も無い。
 だって…

「恋は戦争とは、よく言われるものだ」

 …言ってて、自分で恥ずかしいが。
 さて、そろそろ香霖堂へ行こうか。
 私は贈り物を隠しておいた場所へ歩を進める。
 …紫様が私のを探しだしたとき、少しハラハラしたが、焦っていたのだろう、詳しくは探さなかったようだ。

「今行くぞ、待っていろ」

 欲しいものは、毟り取るものである。




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