植木投げの法
東方のssをやってます。霖之助中心です。リンクフリーでございます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
小ネタ2:ハロウィン
 お久しぶりです。
 一応、名乗っておきますが、生植木でございます。

 さて、今日はハロウィンらしいので、ハロウィンネタでも。
 凄まじい眠気に襲われながら書いているので、かなり変です。
 それでもいいよ、という御心の広い方は、続きからどうぞ。

『小ネタ2:ハロウィン』



 夜も更けてしばし。
 もうそろそろ寒いとさえ思える夜気を間接的に感じながら、僕は本を捲っていた。
 今日は特に何も予定は無いので、そろそろ店仕舞いでもしようかとしたその時だった。
 突然、店の扉が開いた。
 思わず跳ね上げるように扉を見てしまった。
 そこに立っていたのは、慧音だった。
 何事かと思ったが、だが来たのは慧音だ。
 なにか急用でも…

「霖之助、菓子はいらん、悪戯させろ!」

 無かった。
 唖然とする僕から目線を逸らさずに、慧音は僕に歩み寄ってくる。
 よくよく見れば、慧音の格好は普段とは違う。
 そこでようやく僕は、今日が何の日だったか思い出した。
 ――確か、ハロウィン。そう、彼のスキマ妖怪が言っていた。
 彼女がそう触れ回っていたのは確か一ヶ月前。
 そうか、それだけの期間があれば、幻想郷の至る所まで至るだろう。
 だがしかし、果たして『ハロウィン』とはそんなイベントだっただろうか?
 問答無用で悪戯をしていくような、そんな。

「いや、そんな事は無かったはずだ」
「どうかしたか?」

 気がつけば、目の前には慧音の顔が。
 いつぞや見た、暴走した目。
 この状況に於いて僕がすべきことは唯一つ。

「お菓子を貰うのが本意なハズだ。ほら、これで我慢してくれ」

 と言って、ちょうど手元にあった飴玉を渡すことくらいだ。
 行き成り眼前に飴を突き出したせいか、慧音は面を食らっている。
 しかしそれもすぐに解け、僕に食って掛かってきた。

「霖之助、菓子はいらないと言っているだろう。聞こえなかったのか?」
「聞こえたけど、生憎、ジャックにくれてやれる魂は無いからね」

 突き出しっぱなしの飴玉を慧音に押し付け、立ち上がる。
 納得いかな気に講義しようとしているのを制して、肩を押して香霖堂から退出を願った。
 次は無い、と言われてしまったが、まぁそれはこちらとしても喜ばしい事だ。
 慧音と、付き添いで来ていたらしい、ドアの前で立たされていた妹紅を帰らせ、僕は再度本を読む作業に戻った。
 ………。

「ジャックランタン、いや、ウィル・オ・ウィスプか」

 哀れなウィル、天国へも地獄へも行くことが適わない。
 その手の藁の小束だけが彼の持ち物。
 トリック・オア・トリートのトリックとは、やはり魂を持っていくのだろうか。
 …まるで幽々子さんだな。
 などと考えているうちに、ようやく僕は閉店作業のことを思い出した。
 本を閉じて『閉店』と書かれた木札を持って、扉まで歩いていく。
 そしていざ扉に手を掛けようとしたところで

「トリック・オア・トリート。どっちがいいかしら、霖之助さん?」

 …噂をすれば影がさす、と言うのは本当なのだろう。
 本日二度目の闖入者たちを前にして、僕はマーフィーにひれ伏さざるを得なくなったのだった。



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 植木投げの法 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。