植木投げの法
東方のssをやってます。霖之助中心です。リンクフリーでございます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
店主と瀟洒なメイド犬
 リクエストの咲霖です。
 咲霖は大好物ですが、いざ自分で書くとなると難しいです。
 まさか半日をネタ出しに費やすとは。
 まぁ、その分いいものができたかと言うと、そうは行かないのが真理です。
 大目に見てください、首は幾らでも吊らせていただきます。


『店主と瀟洒なメイド犬』


「僕は流石に、あざとすぎると思うんだ」
「奇遇ね。私もよ」

 扉と勘定台が半壊中の香霖堂店内。二人の人物が立ちすくんでいた。それも、片方は通常と明らかに異なる格好をして。まぁ、彼女らしいといえば彼女らしいのだが。

「まぁ、原因は概ね分かっているが」
「ええ。こんな暇なことするなんて、できるのも限られてるし」
「永琳と」
「スキマね」

 二人の意見は互いに同じ二人の存在を弾き出していた。幻想郷のベストブラックストマックらの結託。こと企みごとに関しては、このコンビの右に出るものは無いだろう。その被害者が瀟洒なメイドと香霖堂店主だったのは、たまたまだ。

「まさか彼女の薬でそんなもの作れるだなんて…」
「なんでもありね、もう」

 二人してため息を吐く。二人に狙われやすい霖之助と、常日頃から心労の多い咲夜だった。そのうち胃に穴でも開くんじゃないだろうか。今回の被害内容は、霖之助には直接に関係が無かったものの、咲夜には直撃だった。

「それで、どんな感じなんだい? その、犬の耳」
「…聞きたい?」

 驚くことに、人間の生態を無視して、咲夜には耳と尻尾が生えていた。それも犬のものが。見た目は大型犬の、フサフサして気持ちよさそうなものだ。

「一応、自分で動かせるけど」
「そうか。感覚は通っているのかい?」
「…さあ? でも耳としての役割は果たしているわ」

 そこで咲夜は気付く。この相手は、おそらく

「触りたいの?」
「へ!? い、いやまさか…」

 完璧で思いっきりに黒だった。普段は枯れ果てた店主の一面に、ほんの少し驚く。咲夜はその後しばらく顎に手を当てて考え込んでいたが、ふとため息を吐き一言。

「…あなたなら、触ってもいいわよ」

 その一言で霖之助は一息に混乱の絶頂に至った。しばし混乱しっぱなしだったが、しかし折角許しが出たのだと気付き、おずおずと耳に手を伸ばす。そして、たっぷり20秒かけて霖之助の手は咲夜の耳に辿り着いた。

「……ん、んぅ」

 撫でたり、擦ったり、弱く抓ったり。その度に出る咲夜の反応に、逐一手を止める霖之助。だが、そのつど咲夜の、子犬のような目に促され、また再開をする。しばらく触って、今度は尻尾へ。その様は、まるで咲夜を抱きしめているかのようだった。咲夜の反応は更に増えてくる。時間がとてもゆっくりと流れていく。それは咲夜の能力か、はたまた。


 結局詳しいことは何も分からなかったが、霖之助も咲夜もしばらく幸福だったという。

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 植木投げの法 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。