植木投げの法
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普通の日の事

 というわけで、いや、どういうわけなのかは説明させないでください。
 リクエスト二つ目です。
 ドルルンさんからのリクエストで『ゆか霖』です。
 紫がほとんど喋っていないのは、仕様でしょうか。
 『嘘吐きの日の』から続いていたりするので、先にそっちを読んだほうが…まぁ、大丈夫でしょう。
 夜中の半分眠った脳味噌で書くものじゃあありませんね! 後半なんか夢の中ですよ。


『普通の日の事』



「うふふふふ…」

 つい笑い声がこぼれてしまっている。本人は、今日こそと意気込んでやってきたのだ。彼女こと紫にとっては当然のことなので、流していただけると有難い。そんな、聞くものには不気味でしかない笑みを垂れ流しながら、彼女は香霖堂に向けて歩いている。スキマを使わないのは、今日は使わない気分だったからだそうだ。そんな事を考えるくらい今日の彼女は機嫌がいい。

「あの時は寝込んだわぁ…三日くらいかしら」

 それは四月一日のこと。詳しくはそちらを参照していただきたいが、そのときに紫は霖之助に撃退(
?)されている。今日はその仕返しにと香霖堂へ歩を進めているのだ。

「うふふ、えふふふふ…」

 その笑みが本格的に恍惚としてきたとき、彼女の前に香霖堂が現れた。考え事をしている間についたようだ。よく転ばなかったものだ。

「お邪魔するわ、霖之助」
「…邪魔する気なら帰ってくれ」

 何故か壊れている扉をくぐって挨拶をした瞬間に、店主から腰の回転を加えたフック。全力で帰れと発する霖之助の言葉とオーラに、店に入る前に見せていた余裕は物凄い勢いで霧散した。挫けそうになるが、さすがは大妖怪。なんとか立て直して見せた。

「い、いやねぇ、邪魔なんてしないわよ」
「嘘は体によくないよ」

 ちょっと涙声だったが、霖之助に容赦は無い。「ふぐぅ!」と呻いて精神的なダメージを堪えている。しかし堪えきれずホロホロと涙が零れてきている。が、俯いているため霖之助にはそれが見えない。霖之助の目線では、紫が俯いて何かを呟いているようにしか見えなかった。

「紫、今日は別のお客が来る予定だから、できれば…」

 ため息とともに吐かれた言葉を最後まで言わせず、紫が動いた。ヒュッと風を切る音と共に、勘定台を飛び越えて霖之助にタックルをかました。泣きながら。

「うえええええええええ!!」
「ぐふ、ちょ、紫!?」

 鳩尾に食らいながらも、なんとか意識を保っていた霖之助だが、体勢は保っていられなかった。紫をなんとか受け止めたが、椅子ごと後ろに倒れてしまう。

「うぐうううううう…」
「紫、どうしたんだい?」

 若干呼吸困難になりながらも、腹の上に乗った紫をなだめる。自分が原因だとは気付いていないらしい。そんな様子に更に涙が溢れてくる。今日はこんなはずじゃなかった。霖之助を驚かせるつもりでやってきたのに。

「だって、だってぇ…!」

 何かを言おうとしたが、頭に浮かんだのは彼女らしからぬ幼稚な言。言う訳にもいかずに嗚咽を漏らしながら黙ってしまう。困ったように頭をかいた霖之助。その頭を掻いた手を紫の頭に乗せる。泣く子供は撫でて慰めるというのは、霖之助が魔理沙から教わった数少ないものの一つだった。

「う、うぐ、ぐす…」
「まぁ、落ち着いて。謝るから」

 しばらくグズついていたが、次第に落ち着き、霖之助がふと気付いたときには静かに寝息を立てていた。この状態で動いてはいけないのも、魔理沙から学んだことの延長。しばらくそうしているしか、霖之助には手が無かった。

















「どんな状況なの、それ」
「ああ、咲夜さん。いらっしゃい」
「普通に対応しないで欲しいんだけど」
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