植木投げの法
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通い妻もありだと思う
 ポケモンにのめりこんでしまい、気付けば丑三つ時。
 絵チャ消えてたよ。

 さて、今回は藍霖だったハズです。
 リクエストに添えてないのは私でも分かっておりますが。
 いつかリベンジをして見たいかなと思っております。

『通い妻もありだと思う』




 おそらく朝なのであろう日の光が、僕の目を閉じた目を刺激した。
 きっともう起きてもいい時間なのだろう。
 だが、布団の中は存外に気持ちいいものだ。
 僕はもう少し惰眠を貪ることにした。

「霖之助、そろそろ起きたらどうだ?」

 しかし僕の試みはあっさりと崩されてしまった。
 日の光を遮る影が僕の目の前に佇んでいる。
 聞こえた声には聞き覚えがあったが、答える気にはなれなかった。
 そんな事をしている僕に呆れたのか分からないが、一つため息が聞こえた。
 次の瞬間、僕の枕が消えた。
 当然それに乗っていた僕の頭は落ちてしまう。
 落ちた先は硬い床では無いものの、驚いてしまった。
 いつの間にか当たっていた陽光に目を焼かれつつ、ゆっくりと目を開ける。
 そこに居たのは案の定と言うか、それとも意外と言うべきか。

「…藍さん」
「やっと起きたか。朝食ならもう出来ているぞ」

 やはり藍さんだった。
 さて、なんで彼女はここにいるのだろうか?
 橙の様子を見るだけなら、店先に昼に来るだけでもいいはずだ。
 などと取り留めの無いことを考えながら、藍さんの言葉に違和感を考えないことにして、上半身を起こした。
 確かにいい臭いが漂ってはいるが。
 予想は出来ていても、僕はやはり驚くしか出来なかった。

「うん? ああ、勝手に台所に入ってすまなかったな」
「いや、それはいいんですけど…」

 見当違いなことを言いながら、藍さんは立ち上がろうとしない僕を起こした。
 これでは介護されているみたいだ。
 複雑な表情をしているであろう僕を尻目に、藍さんはため息を吐いて僕に背を向けた。
 やわらかそうな尻尾が僕の前に現れる。

「まったく、紫様といいお前といい、寝起きが悪すぎるぞ」

 なんだか失礼なことを言われた気もするが、僕はそれに神経を割けなかった。
 目の前にはやわらかな九本の尾。
 まだ半分眠っているようなものの僕には、あまりにも魅力的だった。

「霖之助、どうした? 具合でも…」

 藍さんが何かを言い終わる前に、僕は藍さんの尻尾に倒れこんでいた。
 「うわぁ!?」と言う藍さんの叫びを無視して尻尾に顔を埋める。
 想像以上に心地よい手触りと温度に眠気を掻き立てられる。
 ふと見上げてみると、尻餅をついてしまった藍さんが僕に何か言おうと口を開いていたが、諦めたように口を閉じて顔を逸らしてしまった。
 顔に朱が刺していたのは、眠気が幻覚だろうか?
 だんだんと眠気に埋没しきってきている思考で、ふと僕は思い至った。
 藍さんの言動に対する違和感は

「呼び方」
「…うん?」
「呼び方が、変わってますね」

 いつもなら僕の事を屋号で呼ぶのに、今日は名前で呼んでいる。
 いやもしかしたら、僕が気がついてなかっただけで、以前から呼んでいたのかもしれない。
 一瞬だけ、いきなり言われて驚いたのか藍さんは呆然としていた。
 しかしすぐにまた顔を逸らし、「嫌か?」と恥ずかしげに呟いた。
 そんな態度がまたいじらしく、思わず笑ってしまった。

「わ、笑うな!」
「いえ、すいません」

 などと口では言いながらも、まだ笑うことを止めない僕は意地が悪いのだろうか?
 もういい、と呟いて、藍さんは僕を尻尾で包んだ。
 上半身を尻尾に飲み込まれた形になる。
 それがまたなんとも言えぬ心地よさで、最後に残っていた僕の意識を根こそぎ持っていってしまった。
 僕は最大の謎を保留にしながら、また眠りに落ちていったのだった。

 




 たまに頬ずりされるたびに、なんだか妙な感覚になる。
 起こすときに色々させてもらっていたのだが、やはり能動的にされるのとでは話が違う。
 のだが、私はその感覚に浸ることが出来なかった。

「……」

 さっきから橙が見ている。
 視線が複雑すぎてその中の感情が良く分からないのだが、快く思っていないのは確かだろう。
 嫌な汗が出てきた。
 そのまま能天気な霖之助の寝息が流れる寝室で睨みあう事数分。
 突然橙が動き出した。
 そして私が口を出す前に、私の尻尾の中に潜り込んできた。
 混乱して事態が飲み込めない私を尻目に、二つ目の寝息が聞こえてくる。
 私はただ困り果てて、座っているしかなかった。
 いや、悪い気はしなかったが。


 藍さまばっかりずるい。
 私だって霖之助を




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