植木投げの法
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それは帰巣本能なのか
 リクエストを書いてみました。
 椛との事だったのですが…。
 予想外に短くなりました。
 下書き時にはもっと短かったりします。
 精進しなければなりませんね。

 『それは帰巣本能なのか』


「あの、椛さん」
「はい?」

 香霖堂の勘定台の内側。普段そこは霖之助の指定席だ。今日もその例には漏れない。しかしその膝の上――本来はルーミアの指定席――には、今日に限って犬走 椛が座っていた。かなり珍しい光景である。

「今日も有休なのかい?」
「はい。それに今日は…」
「ああ、そうか」

 二人、それぞれが納得する。そのまま会話が途切れてしまった。しかし、彼等にはその沈黙こそが気持ちのいいものだった。それから半刻後。

「そういえば、折角のお客なのにお茶も出していなかったね」
「あ、いいんですよ別に、そんなお気遣い」
「いや、僕もそろそろ喉が渇いてね」
「…じゃあ、お願いします」

 そういい終わると、霖之助は椛を降ろし、台所に歩いていった。降ろされるときの行動が犬に対するそれっぽかったので、少しむくれながらも、主が不在の椅子を見る。

「座っていんでしょうか…?」

 立っていても自分としては構わないのだが、先程まで霖之助が座っていた椅子。それに座ってみたいと言うなんだか良く分からない欲求が働いた。注意深く自分の能力まで使って辺りを見回し、誰もいないことを確認すると、そっと椅子に座った。まだ霖之助の温もりが残っている。

「ふあ…」

 実のところ、今日は有休ではなかった。昨日のうちに無理矢理今日の分の仕事を終わらせて、香霖堂にやってきたのだった。理由はなんだろうか、ただ此処に来たかっただけだろうか。そんなことを考えているうちに、椛の思考は白くなっていく。昨日の無理が祟ったのか。そして、霖之助がお茶を持って戻って来たときには、規則正しい寝息が一つあった。





 次の日に椛が起きたのは、霖之助の布団の中だった。



 どうぞ深読みを

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