植木投げの法
東方のssをやってます。霖之助中心です。リンクフリーでございます。
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飴一つ、二人居り

 消えるための要因がありすぎる。
 何故でしょう、でもきっと五日以内にこのブログが消えてたりカテゴリが変わっていたりしたらこのssのせいです。
 性に合わないことをするからこうなるんです。

 さて、やっとこリクエストを消化致しました。
 幽香霖でございます。
 とりあえずのハードルが高すぎたので、すこし暴走気味です。
 読む際には冷静に、でも粗を探したりしないでくださいね。


『飴一つ、二人居り』







 僕の前には飴玉が一つ。
 なんだか分からないがとても高価らしいそれは、まぁそう言った目で見ると結構な感じだ。
 僕はそれを摘んで、包み紙を開ける。
 妙な色をしたそれは、あまり食指が向くものでもなかったが

「あら、それ、なにかしら」

 いつの間にかいたお客が、興味を持ったらしい。
 僕が持っていた飴を摘み取ってしまう。
 面白そうに眺めた後、勘定台に広げてあった包み紙の上に置いた。

「ねぇ、霖之助」
「幽香さん、だめですよ」

 僕を見つめてくる彼女の目は、彼女らしからぬ…いや、彼女らしく分かり易く語っていた。
 「それを寄越せ」と。
 当然だがこれは非売品であり、決してタダであげられるものではない。
 僕もこれには興味がある。
 見たところなんの魔力も作用していないが、見たことの無い物なのは間違いない。
 だが目の前の幽香さんがそんな事を聞いて納得するわけが無い。
 むしろ火に油を注ぐことになるだろう。
 …どうしたものか。

「ひどいですわ。私、別にそれが欲しいだなんて言っておりませんのに」
「言っていないだけでしょう?」
「貴方が私の事を分かってくれていて嬉しいわ」
「心にも無いことを」

 クスクスと幽香さんは笑う。
 優雅だが、それでいて艶かしい笑みだった。
 一瞬だけ引き込まれそうになったが、なんとか持ち直す。
 まったく、この人の笑みは苦手だった。

「なに、貴方もソレが欲しいの?」
「もともと僕の物なんだけどね」

 僕が頷いた途端、幽香さんの笑みの質が変わった。
 例えるならば『にやにや』だろうか。
 紫や永琳がよくする表情だ。
 僕にはもう、嫌な予感しかしなかった。

「じゃあ、こうしましょう」

 と言い終わる前に、彼女は飴玉を自分の口に放り込んだ。
 呆気に取られている僕を尻目に、幽香さんはソレを存分に味わっている。
 なんとか状況を飲み込み切ったときには、また幽香さんは先程の質の悪い笑みに戻っていた。

「幽香さん、ちょっと!」
「そんなに焦らないで、霖之助。飴は何処にも逃げないわ」
「君の胃の中に消えていってるんだが」

 僕の非難を、彼女はのらりくらりとやり過ごす。
 口喧嘩で勝てないのは分かっているが、少し理不尽だ。
 僕が眉間に皺を寄せていると、行き成り彼女は僕の目の前に自分の顔を持ってきた。
 驚いて後ろに引こうとした頭を掴み、彼女は僕に口付けをした。
 飴と、次いで幽香さんの舌が進入して来る。
 そのまま飴と僕の舌を弄び、唾液を流し込んでくる。
 少し甘く感じた。
 しばらくそうして僕を一方的に攻めていたが、最後に僕の唇に舌を這わせて、顔を離した。
 そして満足したように、ふく、と息を吐いた。

「甘い飴をありがとう、霖之助さん」

 まだ息が整っていない僕にもう一度口付けをして、踝を返して出口にゆっくりと歩いていく。
 チラと振り返った幽香さんの瞳は潤んでいるように見えたが、ソレを確かめる前に彼女は香霖堂を出て行った。
 あとに残された僕は、呆然とするしかできなかった。

「…この飴、甘くないじゃないか」

 飴の味は、僕の味覚が正しいなら塩の味しかしなかった。









 香霖堂を出た私は、まずため息を吐いた。
 少しやり過ぎたし、やらなさすぎた。
 あのまま行けば、もしかしたら私を受け入れてくれたかもしれなかったのに。
 最後の最後でいらない恥じらいが出てしまった。
 悔しさに手を握り締めようにも、力が抜けてできない。
 夏の暑さじゃ頬の火照りも冷めないし、疼いている体の芯は納まらない。
 ついに私は扉の前にへたり込んでしまった。
 こんな姿、誰にも見せられない。
 まだ霖之助の感触が残る口の中に、指を挿入してみる。
 止まってくれない私の体は、暴走する。
 壁で体を支えて立ち、またドアに手を掛ける。
 この勢いに乗れば、行けるかもしれない。

「霖之助が、悪いんだから…」

 そう言い訳をして、私はドアを力なく開けた。
 服が擦れるたびに反応してしまう体を引きずりながら。



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