植木投げの法
東方のssをやってます。霖之助中心です。リンクフリーでございます。
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死神の葛藤とか

 幽香さんのリクエストが来てるのに小町ssとか、舐めてるんでしょうか私は。
 時間もギリギリなので、短いですが。
 とりあえず小町にモヤモヤしてもらいたかっただけなんです。
 後悔はそれほどしてません。

『死神の葛藤とか』





 
 夏も中頃になって、暑さは最高潮になっていた。
 でも日が落ちてみれば、暑さもなりを潜めてしまう。
 涼しい風が肩口を通り過ぎて行った。
 空には一番星と金星が輝いている。
 夜は物騒だけど、あたいの能力があればここは安全。
 膝の上で眠っている霖之助に危害が及ぶこともない。
 …なんで寝てるんだコイツ。

「確か釣りしてたんだよな、二人で」

 そうそう、釣りをしてたんだ。
 霖之助は相変わらず、縫い針と唯の糸を垂らしているだけ。
 あたいには何が楽しいのか分からなかったけど、とりあえず霖之助は楽しんでいるようだった。
 それでしばらくして、霖之助が眠そうにし始めて…ああ、それで膝を貸したんだっけ。
 頭を掻いて、静かに眠っている霖之助に視線を戻した。
 本当に安らかな寝顔。
 それだけあたいは信用されてるんだと考えると、少し嬉しかった。

 しばらく霖之助の寝顔を眺めていたら、ふと魔が差した。
 今は霖之助の魂を自分の物にする絶好のチャンスだと思い至ってしまった。
 この場にはあたいと霖之助以外の何者もいない。
 魂を奪ってしまえば、あとはどうにでもなる。
 映姫様だって霖之助の事を気に入ってるし…。

「…ん」

 そんな邪な考えに感付いたのか定かではないけど、霖之助が身じろぎした。
 驚いて跳ね上がりそうになってしまいそうになった。
 何とか耐えて、霖之助の顔をもう一度覗き見る。
 さっきと変わらない、安らかな寝顔だった。
 急に後ろめたさに襲われた。
 この寝顔を壊してまで手に入れるべきじゃない。
 あたいが好きなのは、この寝顔をする霖之助なんだ。
 …我ながら、恥ずかしいけどさ。

 またしばらく、霖之助の寝顔を見つめていた。
 ここにいるのは、あたいと霖之助だけ。
 ずっと正座をしているせいで、足が痺れてきた。
 体も固まって痛い。
 なにより、霖之助が触れてるのに何もしないし、何も出来ない。
 …こんな思いしてるんだから、少しくらい得したっていいよな?
 自分に言い聞かせながら、霖之助の顔を少し持ち上げて、顔を近づける。
 唇をすこし触れさせて、そのまま十秒か、それとも数分か。
 名残惜しいけど唇を離した。
 赤くなっているであろうあたいの顔をそっぽに向けて、霖之助の頭を膝に下ろす。
 これであと二時間は持つな、と独り言を呟いて、空を仰ぐ。
 涼しい風が、あたいの頬を冷ましてくれるまで、霖之助の顔をまた見ることは出来なかった。





…僕はいったい、どのタイミングで起きればいいんだろう。
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