植木投げの法
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相違のスキマ

 小ネタで前後編とか、正直どうなんだろう。
 というわけで、無理矢理詰め込んでみました。
 後日修正する可能性大です。

 今回は紫いじめです。
 …あれ、おかしいな、こんなはずじゃ。

『相違のスキマ』



 霖之助の方


 柄にも無く、僕は悩んでいた。
 そもそもなんで僕が悩まなければならないのか。
 …まぁ、相手は一応お客だし。

「しかし、紫か…」

 悩んでいる理由は単純にして明解。
 紫への接客態度の事だった。
 だいぶ前に藍さんから言われた事なのだが、ついぞ忘れていた。
 少し前に暇になって思い出し、することも無かったので頭を悩ませているのだが…。

「とりあえず、まずは非礼を謝ることかな」

 一応、質が悪いし気味が悪いとはいえ客は客。
 キッチリと対応すべきだったんだ。
 それに

「藍さんに苦労を掛けるわけにもいかないしね」

 僕はしばらく、考えに耽ることにした。




 紫の方


 柄にも無く私は悩んでいた。
 決心するか否かの境界を、未だに踏み越えられないでいた。
 決心することとは、霖之助の事。

「私から言うしかないわよねぇ…」

 ここに来て、まさかこんな事になるだなんて思わなかった。
 自分が他人に、その…こ、告白するだなんて。
 というか、これだけ誘ってるのになんで私から言い出す羽目に…。
 魅力が足りないのかしら。

「まぁとりあえず、何から言い出すか決めないと」

 そうしてしばらく、私は物思いに耽るのだった。




 後日、香霖堂にて


 雨上がりの香霖堂。
 いつものように本を読んでいる霖之助の目の前で、空間が歪んだ。
 もう既に慣れてしまったそれは、紫が出現するときの通路のスキマだった。
 そして現れたのは案の定

「こんにちは、霖之助」

 スキマ妖怪だった。
 扇で口元を隠し、スキマに腰掛けるいつもの体勢。
 だが、今日に限っては全く雰囲気が違っていた。
 ?でも分かるくらいに、紫は緊張していた。

「ああ、いらっしゃい」 

 それでも気が付かない霖之助はどうなんだろうか。
 紫は話す切欠を失い、黙り込んでしまった。
 そしてしばらく、どちらも話しかけないまま無言が続く。

「あ、あの、霖之助」

 とうとう決心し、紫が口を開いた。
 そこでようやく霖之助は、紫に言うべきことがあると思い出す。

「なんでしょうか」
「私、ちょっと言いたい事があって」
「へぇ、それは奇遇ですね。僕も実は」

 少し驚いた紫だが、構わず話を続けることにする。
 今止まってしまったら、機会を逃すことになってしまうからだ。
 若干動転気味の頭でもさすがにそれくらいは予知できた。

「それは奇遇ね」

 霖之助にばれないように深呼吸をした。
 ここで決まるんだと思うと、心臓は異様なほど早鐘を打つ。
 
「あの、霖之助」
「紫さん」


「私と一緒に暮らして、お願い!」
「すまない」

 二人が言ったのはほとんど同じタイミングだった。
 ほんの少しだけ、霖之助が遅かった程度。
 しかし、ほんの少し遅かったがゆえに

「……ぅ」

 紫に勘違いをされてしまった。
 しばらく呆けていた紫だが、言われたことを間違った方向に理解し

「うえええええ!!」

 号泣しだしてしまった。
 そしていきなり

「うお!?」

 霖之助に突撃した。
 受けきれずに後ろに倒れて後頭部を強く打ち付けてしまった。
 ああ、こんなこと前にもあったな、などと思いながら意識をゆっくりと手放していく。



 後日、藍が引き取りに来るまで、紫は香霖堂で泣き通しだったという。


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